ミスターXのセッティング講座
ミスターXの1/8レーシング
初級中級ドライバーの為のマシンセッティング講座です。
(良かったら参考にしてください)

第2回は、マシン車幅とアライメントの調整についてです。

注)1/8レーシングカーのセッティングについて書いていきますが、1/10クラスのマシンも参考になると思います。





右の画像の製品を使うと、
車幅とアライメントの調整が
比較的簡単に、できるようになっています

KHCアライメントゲージへのリンク



KHC車幅ゲージへのリンク

最初に車幅を調整します。

フロントは254ミリ、リアは264ミリを目標に調整して行きます。


まず、いつも使うタイヤホイルを取り付けます。

その状態で、キャンバーやトーインが、あっちやこっちに、向いていないように、だいたい真っすぐに調整しておきます。

だいたいの調整をするときに、、サスアームからピロボールの出を、左右でなるべく同じになるようにしてください。(車幅はその時点ではあまり気にしない)



マシンの下に定規を敷いて、車幅を合わせて行きます。


フロント側は、右の上と下のピロボールを、一回転伸ばしたら、同様に左も上下ピロボールを、一回転伸ばすようにして、左右で差が出ないようにします。


リア側のサスは、下側のピロボール前後2ヵ所と、上のサスアームのターンバックルをフロントと同様に、左右で差が出ないように調整します。



走りに対して、車幅の影響ですが、広げると動きが穏やかになり、狭めると唐突な動きになります。


慣れるまで上記の車幅で良いと思います。
(いつも同じ状態がベストです)

車幅がセットできたら、次はアライメントにかかります。





アライメントを調整する為には、専用のアライメントゲージ(KHC型など)があれば、簡単に調整することができます。

(無い場合は、タイヤホイルに当てて角度を見るキャンバーゲージで対応できますが、トーインなどは見ることが、難しいかも知れません。)

ここでは、KHC製(MARK-V)を使って説明していきます。



アライメントゲージをマシンに取付けて、セッティングボード上にポンと置いたときを1Gと言いますが、この状態でアライメントを設定して行きます。


また、各アクスルシャフトにアライメントゲージを取付けますが、KHC製(MARK-V)を使用する場合、シャフトとのはめ合い調整ができますので、ゲージの黒い部品の横の3ミリキャップビスを調整してシャフトとのガタを無くします。(渋く動く程度で良いです。)



先ず、最初にキャンバーの調整からして行きます。
設定値は、フロント側はキャンバーマイナス2度(上が狭くなるように)で、リア側はキャンバーマイナス3度(上が狭くなるように)です。


フロント側から、キャンバー調整します。
ステアリングをニュートラル位置(真っすぐに向いている)にします。

ナックルのピロボールの上側だけを回して、左右ともキャンバーをマイナス2度に合わせます。(KHC製は1度刻みでメモリが入っています。)
注)車幅が変わってしまうので、下のピロボールはさわりません。


リア側のキャンバーはマイナス3度に合わせますが、アッパーアームのターンバックルだけで調整します。
注)車幅が変わってしまうので、下のピロボールはさわりません。



前後キャンバーがセットできたら、今度はトーイン、トーアウトの調整をします。


フロントは左右とも、トーアウト1度(前が広がる)に合わせます。


調整は、ナックルとサーボセイバーをつなぐタイロッドの長さで行います。(ピロボールはさわりません)
注)その時、サーボセイバーは必ずセンター位置(ニュートラル)にして、トーアウト調整をしてください。


リアは左右ともトーイン2度(前がせまくなる)に合わせます。

調整は、アップライトの下側のピロボールを使って行いますが、この時に、前後2ヵ所のピロボールで回す方向に注意が必要です。

トーイン方向に調整するときは、前側ピロボールを1回転縮めたら、後ろ側のピロボールを1回転伸ばすようにして、調整してください。(車幅が変化しないように、前後のピロボールを逆転方向で調整します。)



これで、キャンバー、トー両方がセットできました。



セットしていく時に、不安がある場合は、車幅の項目から再度調整して行きますが、あまり神経質にならなくても、良いでしょう。

レーシングカーのセッティングの目的は、楽しく、たくさん走ることです。

走れば壊しますよね、壊れたらまた調整すれば良いですから。





次回はステアリング舵角と、スロットルブレーキのリンケージについてを予定しています。